多くの方々が色んなところへ自転車で行ける、そんな世の中にしていきたい
西川 晃伸

NISHIKAWA AKINOBU西川 晃伸

立命館大学卒業後、公益財団法人京都府体育協会に勤務。公認スポーツ指導者の研修やスポーツ少年団管理に携わる。その後「市民参加型スポーツイベント」に携わりたいという想いから当社へ入社した、サイクリスト。現在はイベントディレクターとして複数の案件に携わりながら、会社全体の広報業務、集客管理業務を担当。

地域の魅力に触れてもらい、地域を元気にしていく

大学でスポーツ社会学を学んでいて、「スポーツを仕事にしたい」ということを考えていました。スポーツの中でも、市民参加型スポーツイベントというものに興味を持っており、新卒で京都府体育協会に入社。ここは、「スポーツ版区役所」みたいな感じで事務作業がメインになっており、思い描いていた仕事ができていない状況でした。そんな中、自転車メディアにルーツ・スポーツ・ジャパンの求人をたまたま目にして、応募に至りました。

まさに「この会社では自分がやりたいことができる」と思い、そこがなによりの魅力でしたね。私がなぜ市民参加型スポーツイベントに興味を持ったかというと、「スポーツを通じ地域貢献がしたい」という想いがあったからです。その地域にある「地域ならではの魅力」って意外と知られていないと思っていて、それをスポーツを通じ体感してもらい、その結果地域が元気になってくれればいいなと思っています。

現場の「画」をイメージする

私の業務は大きく分けて2つになります。1つはイベントのディレクション業務。担当しているのが、千葉県銚子市で開催している「犬吠埼エンデューロ」という自転車耐久レースです。銚子の街をスポーツで良くしていこう!という理念で活動するコミュニティがあり、そこと一緒に取り組んでいるイベントで、私自身も第1回目から関わっている思い入れのあるイベントです。他だと、「BIKE TOKYO」という初心者の方でも気軽に参加できるサイクリングイベントも担当しています。

もう1つが主催イベントのプロモーション業務です。Webや雑誌の広告、メディアとの調整、Webのアクセス解析、イベントのブランディングをやっています。Webの知識は自分でブログ運営をしたり、勉強したりで身につけました。そこはスポーツとはまた別の軸で興味を持っており、デジタルに関しては積極的に情報をインプットしています。

この仕事のやりがいは、やはり当日実際に参加者が楽しそうにしている姿を見た時ですね。イベントは1年前ぐらいから準備をはじめていくので、準備している時は当日どのような「画」になるのかをイメージしながら進めていきます。その描いた通りの画が作れると、とても達成感を感じます。これは、人生の中でも最も強く感じられた達成感のうちのひとつです。

そのために心がけていることは、参加者目線に立って考えること。恒例だからとか楽だからとか、そういった理由で選ぶことはせず、参加者の方々が楽しんでもらえるのか?という基準で、新しいことに挑戦することを心がけています。最初はこんなことを考えられていなかったのですが、1~2年間仕事をしたぐらいでやっと全体像が見えてきたので、そこから余裕が生まれ、参加者目線で考えられるようになりました。

スポーツは人生に豊かさをもたらしてくれるツール

もっと気軽に、簡単にサイクリングを楽しめる仕組みをつくっていきたいなと思っています。イベントだけじゃないところで、色んな人が色んな場所へ行ける日本になっていけばいいなと。そこへ向けて動いていきたいなと考えています。それは私自身がサイクリングの魅力を感じているからこそ、それを感じて欲しいという想いがあるから。大学時代、初めて自転車に乗り、楽しい!気持ちいい!と感じたあの体験は忘れられないですし、ここに共感してもらえたらとても嬉しく思います。

自転車に限らずスポーツに関わることで、人生が楽しくなると思っています。人生に豊かさをもたらしてくれるツールがスポーツだと思うので、それを体感できる機会を提供することができるこの仕事には、今後も楽しんで取り組んでいけるのかなと思います。